祭礼・お祭り

矢を放って邪気を祓う!伏見稲荷の奉射祭

こんにちは、KJです。

京都では流鏑馬神事(下鴨神社)や武射神事(上賀茂神社)など、弓を使用する神事が多く行われます。
今回はその中の一つ、伏見稲荷大社奉射祭ほうしゃさいについてご紹介していきます。

伏見稲荷大社の楼門

奉射祭ってどんな神事?

  • 日付:1月12日
  • 時間:14:00〜
  • 場所:本殿・斎場

奉射祭(御弓初引神事)は伏見稲荷大社の重要神事で、大山祭から1週間後の1月12日に斎行されます。14時から本殿で祭典を行い、終了後に斎場へ移動して奉射を実施します。

奉射祭は射祭とも呼ばれ、昔、宮中で行われていた「白馬節会あおうまのせちえ」や「鳴弦めいげんの儀」などと同じく、矢を放つことで邪気や陰気を祓い、陽気を迎える神事です。また、神職2名が放った矢の当たり方で、今年の五穀の豊凶を占うといわれています。

この神事に因み伏見稲荷大社では、朱塗りの守矢を参拝者に授与しています。

伏見稲荷大社の奉射祭で使用する弓と真矢奉射の儀で使用する弓と真矢

実際に奉射祭に行ってみた

斎場への入り口は、13時頃から人が並び始めます。いい場所で写真を撮りたい人は早めに来ることをオススメします。
時間が経つにつれて列はどんどん伸びていき、14:20頃の開場前には奥宮ぐらいまで並んでいました。

伏見稲荷大社の奉射祭が行われる斎場斎場の入り口

斎場には浅黄幕あさぎまくが張られ、祭員および参拝者用のテントなどが設置されていました。

伏見稲荷大社の奉射祭が行われる斎場

中央の奥には蛇縄おろちと呼ばれる大注連縄に三輪の大的が下げ、左右に白木の弓と白羽の神矢を飾ります。蛇縄に使われたわらは、病魔除けにするそうです。

伏見稲荷大社の奉射祭の的※終了後の写真
伏見稲荷大社の奉射祭の白木の弓と白羽の神矢白木の弓と白羽の神矢

14:40分前に本殿の祭典を終えた宮司ら祭員一同が斎場入りし、すぐに神事が開始。
神事で使う大的や弓矢などへの祓いが行われた後、大的前の台に神饌しんせんが捧げれ、中村宮司による拝礼が行われます。

伏見稲荷大社の奉射祭のお祓い
伏見稲荷大社の奉射祭でお供えされた神饌神饌

神饌が撤去された後、天地四方奉射が行われます。
副斎主(権宮司)が計6本の神矢をもって天と地、そして四方(東西南北)を射、邪気を祓います。

伏見稲荷大社の奉射祭の天地四方奉射 伏見稲荷大社の奉射祭の天地四方奉射

続いて白袴と青袴の神職2名が、約25メートル離れた大的に向かって真矢を2本ずつ射ます。残念ながら今年は命中なしでした。

最後は直会なおらいが行われ、神職一同が御神酒おみきとお米を口にして終了です。

直会は撮影禁止。

公式サイト

奉射祭 – 伏見稲荷大社HP

参考文献

  • 京都新聞社『伏見稲荷大社』,1984年
  • 南日義妙『稲荷をたずねて』,1974年